ベルギービールの種類
- 名前の中には、EU の法律や団体の認証で条件が決まっているものと、昔からの呼び名とがあります。
- 下の表の「決まり方」で、どちらかを分けています。
- 味のよしあしや順位は書いていません。
先に知っておきたい言葉
- 醸造所(じょうぞうしょ)
- ビールを造るところです。
- 酵母(こうぼ)
- とても小さな生き物です。目には見えません。
- 糖(とう)
- 甘さのもとになるものです。麦芽にふくまれています。
- 乳酸菌(にゅうさんきん)
- とても小さな生き物です。糖を、すっぱい味のもとに変えます。
- 認証(にんしょう)
- 団体などが、決まった条件を守っていると認めることです。
- EU の伝統的特産品保証
- EU(ヨーロッパの国々の集まり)が、昔からの造り方を守った品の名前を登録して守るしくみです。
- EU の地理的表示保護
- EU が、決まった土地とつながりのある品の名前を登録して守るしくみです。
- 発酵(はっこう)
- 酵母などの小さな生き物が、糖をアルコールと炭酸ガスに変えることです。
- 麦芽(ばくが)
- 麦を水につけて少し芽を出させ、かわかしたものです。ビールの主な原料です。
- 樽(たる)
- 木で作った大きな入れ物です。ビールを寝かせる(しばらく置いておく)のに使います。
種類と決まり方
| 種類 | 決まり方 |
| トラピスト | 団体の認証(国際トラピスト協会) |
|---|
| 修道院ビール(アビイ) | 印の制度あり(条件は確かめられた範囲だけ書いています) |
|---|
| ランビック・グーズ・クリーク | EU の伝統的特産品保証(Oude Geuze・Oude Kriek など) |
|---|
| 白ビール(ウィットビール・ブランシュ) | 昔からの呼び名 |
|---|
| セゾン | 昔からの呼び名 |
|---|
| フランダース・レッド | EU の地理的表示保護(2026年に登録) |
トラピスト団体の認証
- 「Authentic Trappist Product(本物のトラピスト製品)」という印は、国際トラピスト協会という団体が決めた条件を満たしたものだけに付けられます。[1]
- 条件の1つめ:修道院(しゅうどういん)のすぐそばで造ることです。[1]
- 条件の2つめ:修道士や修道女(修道院でくらす人)が見守って造ることです。[1]
- 条件の3つめ:もうけは、修道院の暮らし、修道会の仲間どうしの助け合い、人を助ける活動に使うことです。[1]
- 協会のページでは、協会に入っていて自分たちのビールを造って売っている修道院は10か所です。[2]
修道院ビール(アビイ)印の制度
- 修道院ビール(アビイ)は、トラピストより条件が少ないと、ビールの専門家は話しています。[3]
- 「Recognised Belgian Abbey Beer(認められたベルギーの修道院ビール)」という印を付けて売られるものがあります。[3]
ランビック・グーズ・クリークEU の伝統的特産品保証
- ランビックは、造るときに空気の中の小さな生き物で自然に発酵させる、すっぱいビールです。[4]
- ランビックは、ブリュッセルと、その近くの川の谷や田園の地域のビールとされています。オークの樽で1年以上寝かせます。[6]
- 「Oude Geuze(オード・グーズ)」は、いろいろなランビックを混ぜたものです。混ぜた全体の、寝かせた年数の平均が1年以上で、混ぜるもののうち寝かせた年月がもっとも長いものは木の樽で3年以上寝かせ、混ぜたあともう一度発酵させます。[4]
- 「Oude Kriek(オード・クリーク)」は、ランビックにさくらんぼを入れたものです。さくらんぼは、できあがりの重さの10%以上25%以下です。[4]
- この2つの名前は、EU の「伝統的特産品保証」に登録されていて、名前の使い方が守られています。[5]
白ビール(ウィットビール・ブランシュ)昔からの呼び名
- フランデレン地域ではウィットビール、ワロン地域ではブランシュと呼ばれます。[7]
- 麦芽にしていない小麦を50%使って造られ、白っぽい色になります。[7]
- コリアンダー(香りの強い草の実)やオレンジの皮を入れることが多いビールです。[7]
セゾン昔からの呼び名
- フランスとの国ざかいに近い地域の農家で生まれたビールです。[7]
- 冬に造って、夏に飲まれていました。季節ごとに農家で働く人が、のどのかわきをいやすためのものでした。[7]
- ふつうは、軽くてアルコールの少ない、こはく色のビールです。[7]
フランダース・レッドEU の地理的表示保護
- 「Vlaams roodbruin bier / Flanders Red Ale」の名前は、2026年に EU の「地理的表示保護」に登録されました。決まった地域で、決まった造り方をしたものだけが名乗れます。[8]
- 何種類もの小さな生き物(酵母や乳酸菌など)で発酵させ、立てて置いたオークの大きな樽で寝かせます。[9]
- 混ぜたビールは、平均4.5か月、樽で寝かせます。樽で寝かせていない若いビールは、できあがりの75%までにします。[9]
- アルコールは3%以上です。造ってよいのは、西フランデレン州の一部の地域です。[9]
- この記事は、出典で確かめられたことだけを書いています。確かめられなかったこと(たとえば、修道院ビールの印の細かい条件)は書いていません。
- 銘柄の一覧の「種類」は、醸造所の公式サイトの表記のとおりです。この記事の決まりを満たすかどうかを、このサイトが確かめたものではありません。